幼児教育に携わる私たちの使命は、環境を整えて、本来子どもの中にある発達のプログラムが最大限に花開くのを待つことです。セコイア・モンテッソーリ子どもの家で私たち大人が準備すべき環境は、大きく分けると３種類あります。
物理的環境
子どもたちが、自分の好きな活動を好きな時に自由にできるよう、物の配置を整えたり子どもが使いやすい道具を揃えたりして、子どもの主体性と集中を助けます。子どもの心身の発達と個人的な関心に合わせて、様々に活動を展開させる用意をすることも大切な環境づくりです。
人的環境
子どもの発達を知り尽くした大人が、1人ひとりの中にある発達に忠実に応える謙虚な気持ちを持ち続けるよう、常に心の準備をします。また、子どもに合わせて必要最低限の手助けだけを提供することで、子どもが自立して力を伸ばし活動できるよう徹底して考えます。
時間的環境
1人ひとりの子どもが自分のペースで自立的に好きなだけ活動できるよう、時間を細かく刻んだ時間割やカリキュラムは用意されていません。個別の活動を邪魔せずしっかり守られたことのある子どもには、周りの人の気持ちや意見を尊重して協力する協調性が育ちます。